「ダメ!」「いけない!」は禁止のしつけ

犬を飼い始めたなら「しつけ」が必要です。
で、しつけをしていく中で、犬の行動を止めたり禁止する必要もでてきます。
こういう時に「ダメ!」「いけない!」と命令して、その行動を止めさせます。

 

ですので「ダメ!」「いけない!」は、犬のしつけでは、重要かつ基本的な命令であり、号令になります。

 

「ダメ!」「いけない!」の言うとおりに、ちゃんと飼い主の言う事を聞いてくれませんと、そもそも他人や他の犬に、吠えたり、飛びついたり、噛みついたりして迷惑をかけたり事故を招いてしまうことになってしまいます。

 

当たり前のように思われている「ダメ!」「いけない!」ですが、意外とこの命令や号令が弱い飼い主さんがいたりします。

 

 

「ダメ」「いけない」を犬におぼえさせる

禁止の命令である「ダメ!」「いけない!」を、犬がしっかりと受け入れるためには、

  1. 犬の目をしっかりと見て意志を伝える(アイコンタクト)
  2. 「ダメ!」「いけない!」を聞き入れたらほめる
  3. 憶えるまで反復する

といったことがポイントになってまいります。
当たり前のことに思うかもしれませんが、この当たり前が大事です。そうして「ダメ!」「いけない!」を受け入れるプロセスの中で、飼い主との間に信頼関係も築かれていくようになります。

 

 

体罰による禁止命令は恐怖心(攻撃心)の強い犬にしてしまう

ところで「ダメ」「いけない」と命令しても、暴れ回ったり、興奮したままで、言うことを聞かない場合はどうすればいいのでしょうか。

 

こうした場合は、根気よくやり続けるようにします。
先ほど上げた「アイコンタクト」「ほめる」「繰り返す」の3つですね。

 

やたらと体罰を与えたり、暴力ふるいますと、犬の性格や行動に歪みが出てくるようになります。それは次の通りです。

  • 犬の心に恐怖心が強くなる
  • 飼い主には恐怖心を抱くため、見た目が忠実になる
  • 飼い主以外には恐怖心の裏返しである攻撃性を見せることがでてくる
  • 見知らぬ人、通行人、他の犬に威嚇、吠える、かみつくなど危害を与えることもある

といった具合です。

 

体罰でしつけた犬は恐怖心が強くなり、攻撃性が出てくるようになります。つまり「犬の問題行動」です。犬の問題行動の中には、恐怖しが根底にある場合もあるくらいです。で、このケースは矯正が厄介になります。

 

ですので、言うことを聞かないからといってバシっと叩いたり、暴力をふるって言い聞かせようとするのは避けるようにしてください。

 

 

最終手段の体罰〜愛情・愛の鞭としてのしつけ方

しかし言うことを聞かない場合は、「体罰」という最終手段もあります。

  • 言ってもどうしてもわからない
  • 興奮がどうしても鎮まらない
  • 通行人た他の犬に飛びついたり、吠えたり、攻撃しようとする

こういう傲岸で剛強な場合は、最後の手段として「体罰」を使った矯正・しつけの仕方があります。くどいようですが体罰は本当に最後の手段だと思ってください。

 

やり方は次の方法があります。

  1. 犬の目をしっかりと見て「ちゃんとしないさい」と意志を伝えて
  2. 「ダメ」「いけない」と命令
  3. 「アゴの下」をげんこつでパンチ
  4. または「鼻先」を手のひらで叩く(平たい顔を首が短い犬種の場合)
  5. 言うことを聞いたらしっかりとほめる(愛情表現)

このようにいたします。
いくなり体罰ではなく「ダメ」「いけない」を命令することですね。
またフォローとして、ちゃんとほめてあげるようにしてください。

 

「体罰」は最終手段ですね。
体罰を使ったしつけの仕方があることも事実です。
が、頻繁に使用するのは止めましょう。

 

 

犬の行動を禁止させる場合の注意

「ダメ」「いけない」と命令して犬の行動をストップさせるしつけでは、体罰のほかに注意点もあります。

 

禁止を示す言葉を家族の中で統一させておく

まずは禁止の言葉を家族内で共有することですね。「ダメ」にするのか「いけない」にするのか、あるいは他の言葉にするのか、家族できちんと決めておくことですね。

 

飼い犬がいけないことをしていれば同じ言葉で叱るようにしましょう。命令の言葉を統一しておくことは、犬のしつけでは鉄則です。必ず守っていただきたいルールになります。

 

子犬の頃から禁止の命令をおぼえさせておく

大人になると落ち着きをみせる犬種であっても、子犬のうちは大概やんちゃです。ですからダメ・いけないといった禁止のしつけは子犬うちからしっかりと行っておく必要があります。

 

子犬は、とにかく可愛いですので、その可愛さから、しつけが甘くなってしまうケースが案外あります。可愛いからといって放置しておくと手遅れになります。成犬になってから禁止の命令を全く聞かなくなってしまいます。ここは注意したいところです。いけないことや禁止事項を行っていたら、その場でスグに「ダメ」「いけない」と叱ることは大事なことになります。

 

人間の子供なら後で叱ることでも効果がありますが、犬の場合は数分前に自分がどのような行動を取ったのかをいちいち覚えていません。犬がいけない行動を取ったなら、その都度、その場で声を掛ける必要があります。このことも「しつけの基本」でもありますね。

 

犬の名前を入れて命令しない

あと「ダメ」「いけない」を命令するときに、犬の名前を入れて命令するのは止めてください。たとえば、「ブッチー、だめ!」「ジョン、いけない!」といった言い方ですね。

 

犬の名前を入れると、犬は、名前が禁止の命令と勘違いしてしまうことがでてきます。「ダメ」「いけない」といった禁止の号令は必ず効かせる必要がありますので、犬の名前を入れて命令するのは止めるようにしてください。
禁止の命令と犬の名前が混同されないために、これは注意してくださいね。

 

 

愛情なく「ダメ」「いけない」を言い過ぎるのもよくない

あと「ほめる」ことをしないで、ダメを連発してしまうのもよくありません。弊害がでてきます。犬が萎縮していまうようになります。これは人間でも同じですね。

 

禁止の命令をして、その後、犬がいたずらなどを全くしなくなっていまったなら注意してください。実は、これはお利口さんになったのではなく、禁止の命令が抑圧になり、犬の行動を規制し過ぎている状態の場合があります。萎縮している状態ですね。

 

愛情もなく、やたらと叱ってしまうと、その叱られた瞬間にやっていた事が禁止事項なのだと勘違いしてしまいます。

 

ですので「愛情」が大切です。
叱った後は、かならず褒めるようにします。

 

また些細なことでやたらと叱りつけるのもよろしくありません。これは飼い主の性格にもよるでしょうが、神経質になりますと、犬も神経質になってしまいます。

 

本当にやってはいけないことはしっかりと叱り、それほど問題のない行動では叱るのを控えるということも大事になってきます。こういったしつけには飼い主にも柔軟な対応が求められます。飼い主が神経質になってうるさい価値観を押し付けるのは問題があるかもしれませんね。「ダメ」も愛情表現です。

 

 

犬の行動をストップさせるしつけは大切

以上、「ダメ」「いけない」についてになります。
最近では、飼い犬を巡っての訴訟も出てきています。

 

インド占星術という占いがありますが、ペットを示すハウスと、争い・裁判を示すハウスは同じだったりします。つまり、ペットで裁判になるというのは占星術的にはあり得る話だったりします。

 

占星術といえばオカルトに思われるかもしれませんが、いえいえどうして。実際、犬を巡って、ご近所や通行人とのもめ事や争いは昔からあります。

 

ペットを巡る争いを避けるためにも、命令を聞く犬でありたいですね。
「ダメ」「いけない」をしっかりと聞き入れる犬であるなら、緊急時に危険を回避できるようになりますね。


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