緊急事態に犬を呼び戻すためにも「おいで」のしつけは欠かせない

「おいで」とは飼い主の元に戻ってくる指示になります。
「呼び戻し」ですね。
「来い」ともいいます。

 

「おいで」は犬のしつけではとても大事になります。
その理由は次の通りです。

  • 散歩の途中、どこか他へ行こうとするとき、飼い主の元に戻すため
  • 引き綱無しで外で運動させたり遊ばせたときに、飼い主の元に呼び戻すため
  • 犬が遠くへ逃げ出した場合、ただちに呼び戻すため
  • 他人や他の犬に吠えたり、飛びかかかって危害を与えそうなときに防止するため
  • 交通事故に遭いそうな場合、呼び戻すため
  • 危険な目に遭いそうなときに、飼い主の元に引き戻すため

このように「おいで」は、命令を発したときに、ただちに飼い主の元に呼び戻すしつけになります。安全対策・危険回避として必要なしつけだったりします。
離れた場所にいる犬を自分の元に呼び戻すのは、緊急事態で功を奏します。ですので「おいで」は非常重要な号令になるわけなんですね。

 

ペットを安全に飼うためには危険を減らすことも大切です。
「おいで」は犬の飼育上、絶対に必要なしつけになります。
犬の飼い主として「おいで」は必ずしつけるようにしてください。

 

 

 

「おいで」のしつけ方

このように重要な「おいで」のしつけですので、具体的なしつけの仕方をご説明いたします。

 

「おいで」のしつけの前に、まず「おすわり」「待て」のしつけが出来ていることが理想です。「おすわり」と「待て」で出来る犬ならスムースに「おいで」ができるようになります。

 

「おいで」のしつけ方は、次の通りとなります。

  1. まず、犬から少し離れて(最初は1m位)犬の前に立つ
  2. 左手にリードを持って、右手で「おすわり」「まて」と命令する
  3. 少しかがみながら「○○おいで!」と「名前」を呼びながら声をかける
  4. 犬が飼い主の元に戻ったなら、いっぱいなでてあげて褒める
  5. 「おいで」が上手にできるまで何度も何度も繰り返す
  6. もしもできない時は「おいで!」と声をかけるときにリードを引っ張ってみる

まずはこのように行います。
最初は飼い主との距離を1mくらいにしてください。
犬が逃げ出した場合、ご近所や通行人に迷惑をかけてはならないからですね。

 

 

「おいで」のしつけで大事なこと

上記のやり方が「おいで」のしつけの基本的な方法になります。
しかしながら、「おいで」のしつけで大事なことがあります。
それは下記の2点になります。

 

「おいで」をしつける前に「おすわり」「まて」が必要

まず「おいで」をしつける前に「おすわり」「待て」をしつけておく必要があります。この2つのしつけは、あらかじめ必ずつけておいてください。

 

「おすわり」「待て」ができませんと、飼い主から距離ができると、犬は寄ってきたり、逃げ出して、しつけのトレーニングができなくなるからです。

 

「おすわり」「待て」ができることが、「おいで」の訓練では必要な条件となります。

 

リードの使い方

あとリードの使い方にはコツがあります。
それは

  • 一気に引っ張る
  • リードの引っ張りを途中で止めない(犬が近くにくるまで止めない)

となります。
「おいで」の練習では、最初からリード無しでのしつけは止めましょう。
「おいで」ができるようになってから、リード無しでの訓練は行ってもいいでしょう。

 

最初からリード無しの訓練は、犬が勝手にどこかへ行ったり、逃げたり、通行人に迷惑をかけるリスクがありますので、決してリード無しで「おいで」のしつけはしないようにしてください。

「おいで」のしつけから犬のしつけが全てわかるマニュアル

 

 

「おいで」ができるようになったら距離を広げる

さて、上記の基本的な「おいで」ができるようになったなら、しつけを確実にするために、犬との距離を伸ばして、次のトレーニングをしてみてください。

  1. 距離1mでできるようになったら距離を広げる
  2. リードも「ロングリード」を使う
  3. 数メートル先からも「おいで」を試みる

これですね。

 

そうして、距離が離れるに従って犬への命令が分かるように、

  • 犬の名前を呼ぶ
  • 声を大きくする
  • 「手招き」をしてハッキリとした態度を示す

といったことをして「おいで!」と声をかけてください。

 

また「おいで」ができるたびに、しっかりとほめてください。
「おいで」と言われていけば、犬は飼い主に「褒められる」「なでてもらえる」とおぼえるようになるからですね。

 

 

「まて」「おすわり」を組み合わせて「おいで」の練習

近距離と距離を離しての「おいで」ができるようになったら、次に、命令を複雑にしてみます。

  1. まず、犬から離れて立つ
  2. 左手にロングリードを持って、右手で「おすわり」「まて」と命令する
  3. 「○○おいで!」と「名前」を呼びながら声をかける
  4. 戻る途中で「まて!」と命令
  5. そして「おすわり」と指示する
  6. 再び「おいで!」と命令
  7. 犬が飼い主の元に戻ったなら、いっぱいなでてあげて褒める

このように「まて」「おすわり」を複合させて「おいで」の訓練をします。

 

もしも「おすわり」のときにお座りしなかった場合は、

  1. 犬の近くに行って「おすわり」と再びいって
  2. 軽くお尻を押し下げる
  3. 再びリードを伸ばして(距離を取って)「○○おいで!」と命令
  4. 戻る途中で「まて!」「おすわり」と指示

命令を組み合わせてもきちんと「まて」「おすわり」「おいで」ができるようになるまでトレーニングをします。

 

 

うるさいところでも「おいで」を練習

距離を広げてでも「おいで」ができるようになったら、今度は、にぎやかなところでやってみましょう。

 

賑やかなところといっても、商店街やショッピングセンターなど人が多くいるところで行ってはなりません。人気がないながらも、少し騒音のするところがいいですね。車の音がする街の中の公園とか、工場が近くにある公園とか、広場ですね。お住まいの近くを、グーグルマップなどで検索して探すとよいでしょう。

 

少し賑やかな場所を見つけならば、そこで「おいで」のしつけをしてみます。
にぎやかなところでも「おいで」ができるようになれば、「おいで」のしつけは身についたといっていいでしょう。何か緊急事態に陥っても「○○おいで!」と言えば、犬はあなたの元に戻ってくるようになります。

 

 

「おいで」が出来ない犬の場合

犬によっては、なかなか「おいで」ができない場合があるかもしれません。
そういうときは次の方法を試してみてください。

 

おもちゃを使ったやり方

リードを手にして「おすわり」「まて」と命令する上記の「おいで」のしつけ方の中で、

  1. 「○○おいで!」と「名前」を呼びながら声をかけるときに
  2. 「おもちゃ」を見せて呼び寄せる
  3. 「おいで」ができたなら、いっぱいほめてあげる

このように、「おいで」と呼び戻すときに「おもちゃ」を使います。

 

おやつ(ごほうび)を使ったやり方

おやつ(ごほうび)を使ったしつけの仕方もあります。
そのしつけ方をご紹介しますね。

 

リードを手にして「おすわり」「まて」と命令する上記の「おいで」のしつけ方の中で、

  1. 「○○おいで!」と「名前」を呼びながら声をかける
  2. こちら側へ来たときに「おやつ」を見せて呼び寄せる
  3. 「おいで」ができたなら、いっぱいほめてあげる

このようになります。

 

ただ、おやつ(ごほうび)は使うときは「タイミング」が大切です。
「おいで」と読んだときに「おやつ」を見せるのはダメなやり方になります。
というのも、犬は「おやつ(ごほうび)」に興味津々となってしまい、おやつのことばかり考えてしまって、肝心要の「おいで」のしつけができなくなることがあるからです。また食欲の旺盛な犬の場合は、その傾向が強くなり、しつけることができなくなることがあります。

 

ですので「おやつ(ごほうび)」は、「おいで」と呼びかけて、犬が飼い主の近くにきたときに「おやつ」を見せるようにしてください。

 

 

それでもどうしても「おいで」が出来ない場合

上記の方法を行えば、大概、「おいで」はできるようになるはずです。しかし中には「おいで」ができない犬もいるかもしれませんね。あなたの元に来なかったり、他へ行ってしまったり、途中で止まってしまうこともあるかもしれません。

 

「おいで」がどうしてもできないケースでは、実のところ飼い主との信頼関係・主従関係が上手くできていないことが多かったりします。もし、どうしても「おいで」ができない場合はしっかりと犬との間に信頼関係を作ることが必要ですね。

 

「おいで」ができると、危険なことに巻き込まれそうになった愛犬を助けることもできますし、他人や他の犬に危害を加えることも未然に防止することができるようになりますね。自分の元に呼び戻したいと思ったときに、「おいで」ができれば手軽に呼び戻すことができます。「おいで」は本当に欠かすことのできない基本かつ大切なしつけになります。

 

犬のしつけは、上記のテクニックでできますが、本当に大切な「しつけ」のコツがあります。そうした「しつけのコツ」はこちらのDVD&マニュアルをお読みいただくととてもよくわかります。一般書で公開されていない「プロならではの秘密の方法」といってもいいですね。

 

私は遠藤先生のしつけマニュアル・DVDで、しつけし直すことができるようになりました。飼い主との間に信頼関係をしっかりと築くこと。これが大切なのですが、飼い主の人間側に注意すべきことがあって、そういうのがきちんと言語化されて説明され、動画で教えてくださるのがとても役立ちます。ご興味のあります方はぜひとも。

 


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