拾い食いするのは何故か?

犬の拾い食いはしつけが必要なのでしょうか?

安全なものであれば、拾い食いくらいいいのでは?
と考える飼い主もいるかもしれません。

 

しかし「拾い食い」は犬の問題行動にもなっているくらいです。
何故なのでしょうか?
それは、

  • 落ちているモノには毒性があり危険なことがある
  • 人間の食べ物を拾い食いすると犬専用の食事を取らなくなる
  • 拾い食いはみっともない姿

といった理由があるからです。
拾いクセが付くと、とにかく厄介になります。

 

落ちているモノには毒性があり危険なことがある

そもそも落ちている物の中には毒性があったり、健康上に有害であったりして、問題が出てくるケースもあるんですね。実際に、道ばたに落ちていたものを食べて食中毒症状を起こしたり、中には死亡する事故も起きています。命に関わる危険な場合があるんですね。
ネットで検索しても、拾い食いをして亡くなった愛犬の話しが実際にあります。

 

◎犬飼いさん要注意※拾い食いで死亡|つぐ園長の日記
https://ameblo.jp/creampopo/entry-11478168874.html
◎拾い食いの恐怖 ペットを守って!飼い主さん | +獣医のペット病院ウラ話!?
https://pet-net3.sakura.ne.jp/pet-idobata/pet-shinken/hiroigui/
◎路上のウインナーソーセージから毒物検出、食べた犬死亡 和歌山市
https://blog.livedoor.jp/himacyan/archives/50033829.html

 

ご覧の通りです。

  • 大量発生したネズミを殺傷するための殺鼠剤入り団子を飼い犬が食べて死亡
  • ドッグランを狙って毒餌を撒いたケース
  • 隣の住民が「犬が庭にウンチやおしっこをするから」と毒餌を置いた

こういうケースもありますので戦慄してしまいます。
道ばたに落ちている食べ物には毒物が含まれていることもあります。

 

また、犬のマナーが悪いことから、近所の方が腹を立てて、犬を毒殺しようとするケースもあります。これは飼い主にも責任があります。重々反省する必要があるでしょう。やはり犬のしつけはしっかりとしませんと、現代ではとにかくトラブルが多くなります。これは間違いありません。いい加減なしつけをしていてはダメですね。

 

拾い食いをして犬が死亡するといった事故を未然に防ぐためにも、「犬の拾い食い」の癖は直したほうがいいですね。しっかりと改めましょう。改善の仕方は、後ほどご紹介いたします。

 

人間の食べ物を拾い食いすると犬専用の食事を取らなくなる

あと、こちらでも書きましたが、道ばたに落ちているモノを拾い食いすると、犬専用の食事を取らなくなりがちです。たとえばハンバーガーとかお菓子といった人間が食べるものを犬が拾い食いしますと、犬は人間の食事の味をおぼえてしまうようになります。

 

人間の食事には塩分が含まれていたり、添加剤も含まれている上、栄養バランスが悪かったりします。しかし犬専用の食事(たとえばドライフード)は味がありませんし、もちろん塩分もありません。しかしながら完全食です。こうした犬の健康に役立つ「ドライフード」を食べなくなってしまいます。

 

拾い食いは、人間の食事の味をおぼえてしまう機会となります。犬の健康的な理由からも、拾い食いはさせてはならないんですね。これはとても大切なことになります。

 

拾い食いはみっともない姿

それと拾い食いの姿は、見ていてみっともない姿です。落ちているものが危険である可能性があるわけですので、これを食べる犬は卑しい犬に思われてしまいます。誰が見てもエレガントではなく、飼い主の品性やモラル、良識すら疑われるようになります。

 

こうしたことが近所とのトラブルにも発展していくことがありますので、この点からも犬の拾い食いはさせないほうが、何かと無難です。おかしな波風を立てることは避けた方が賢明ですね。

 

 

犬が拾い食いする理由

拾い食いをする理由について、ここで整理してみましょう。犬は次の理由から「拾い食い」をすると考えられています。
  • 狼に近い時代は肉食で拾い食いは当然だった
  • そもそも犬は落ちているものに興味を示す
  • 食器から出して食べるクセがある
  • 食器からこぼれた食事は食べている
  • 食事を与える時間が毎日一定していない
  • 食事を与える場所も一定していない
  • 食事が足りない
  • 寂しい、構って欲しいというアピールから拾い食いをする
  • 飼い主との間に主従関係・信頼関係ができていない

といったのがあります。

 

拾い食いは犬の習性

元々犬は野生の動物でした。狼に近い野犬だったものです。この頃は肉食を常食とし、落ちているものを食べるのが当たり前だったものです。

 

犬が拾い食いすることは当たり前といえば当たり前の行動になります。だから犬は「道ばたの落ちているものそのものに興味を持つ」傾向もあるわけなんですね。当たり前の行動といえば当たり前になります。

 

しかし道ばたに落ちているものに興味を持ち、口に入れることは、現代では「しつけ」がでいていないことの表れでもあったりします。

 

先述の通り、道ばたに落ちているものには毒物があったり、犬の健康を悪化させるモノもあります。犬が持っている生来の習慣に任せたままでは、いろいろと厄介な問題やトラブル、事故を引き起こすことをよくよく理解することが大事になりますね。

 

食事に原因がある

あと食事の仕方に拾い食いをさせてしまう原因があったりします。
「食器から出して食べる」「食器からこぼれた食事を食べる」
「食事を与える時間、場所が一定していない」
といったことも拾い食いをさせている原因です。

 

「食事が足りない」から拾い食いをすることもでてきます。拾い食いをする犬の場合、しっかりと食事を与えてあげましょう。食事に関してはこちらで書いています。

 

あと中には「寂しさが原因」になっていて「構って欲しい」アピールから拾い食いをする犬もいます。

 

 

拾い食いの癖をしつけ直す方法

それでは拾い食いのクセを改めるやり方をご紹介しましょう。実は方法にはいくつかあります。

 

おやつを使ったやり方

まずご紹介するのは「おやつ」を使ったやり方です。
犬用のお菓子(クッキー)をあらかじめ用意しておきます。
で、次のように仕込みながら「拾い食い」をしないようにしつけます。

  1. 散歩コースに「おやつ」の一片(かけら)を置いておく(仕込み)
  2. 犬を散歩コースに連れて行く
  3. 犬が、おやつを発見し拾い食いをする
  4. 拾い食いをする瞬間に「ダメ」「いけない!」と言って
  5. リードを引っ張る(リードは上に引っ張るようにする)
  6. もし食べてしまったなら、口の中に手を入れて取り出す(ジェスチャーをする)

このように行います。

 

拾い食いをしそうになった瞬間にリードを上に引っ張るのがコツです。
もし食べてしまったなら、口を開けて、それを取り出します。
飲み込んでしまった場合でも、口から取り指すジェスチャーをします。
こうすることで、犬は「拾い食い」をしなくなります。

 

昔の方法〜体罰によるやり方

あと昔行われていた「しつけ」の仕方もあります。
これはどうしても言うことをきかない場合と考えていただいていいかもしれません。なぜなら体罰を使ったやり方になるからです。一応、参考までにご紹介してみますね。

 

この方法は、散歩の途中で、落ちている物を、飼い主の許可がなく勝手に拾い食いをしたなら、瞬間的に罰を与えるやり方です。具体的にいえば、

  • 大きな音を出す
  • 大声で愛犬の名前を呼ぶ
  • 犬の顔の前に足を突き出す
  • 犬の鼻先に足を当てる(蹴ってはダメ)
  • 犬が嫌がることをする

といったやり方です。

 

要するに犬が嫌がることをする方法になります。犬が不快に感じる罰を与えるやり方です。そうして食べ物が落ちているのに拾い食いをしなかったのなら、うんと褒めます。

 

落ちている物を勝手に食べたら「罰を与え」、落ちているものがあっても食べなかったら多いに「褒めて」やるというムチとアメを使ったやり方になります。これを繰り返すことで拾い食いの癖が直ります。

 

しかし体罰を使った方法は、犬に恐怖心を植え付けることになります。こちらでも書いた通りで、何かと問題を引き起こします。飼い主には忠犬であっても、他の家族の言うことを聞かなくなったり、些細な刺激で通行人や他の犬に襲いかかることも出てきます。
現在では体罰や暴力を使ったしつけの仕方は推奨されていません。
ですが、犬の中には、どうしても言うことをきかないケースもありますので、この方法が功を奏するケースもあるかもしれませんね。

 

 

拾い食いは飼い主との間に主従関係・信頼関係が無い表れ

ところで実はこれが一番重要なことになりますが、「拾い食い」をする癖のある犬は「しつけ」が充分でない表れのこともあります。拾い食いをする最大の原因は、飼い主のあなたのしつけ不足なことが多いものです。つまり「主従関係と信頼関係の欠如」なんですね。

 

犬が拾い食いするということは、犬のしつけができていないということを表明しているわけなんですね。

 

そもそも「犬の拾い食い」とは、飼い主の許可を得ることなく犬が勝手に「落ちているものを食べること」を示しています。しかし、しつけができていると、散歩の途中で道端のパンを拾い食いすることはしません。中には道ばたに落ちているウンチを食べてしまう犬もいますが、これもしつけができていないからなんですね。

 

犬が「飼い主をリーダー」と認めていれば、飼い主の許可もなしに「食べる」ことはしません。犬は群れで生活する動物ですので、リーダーの命令や許可が無い限り、単独で勝手な行動は取りません。

 

犬が拾い食いするということは、「飼い主をリーダーだと思っていない」ことを示しています。おそらく犬自身が「自分がリーダー」だと思っています。こういう状態では、犬のしつけそのものが難しくなります。

 

犬が拾い食いするのは「しつけ不足」が原因と言われるのは、こういった理由からです。正しくしつけができたいないから「拾い食い」をするようになるのです。

 

犬が「拾い食いをするしない」は、実は飼い主と愛犬との間に、正しく信頼関係と主従関係が出来ているかどうかを測るバロメーターでもあるのですね。

 


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