犬の無駄吠えをしつけて直すために

犬の無駄吠えに悩まされて困っている飼い主も多いかと思います。事実、「犬公害」とされる筆頭に「無駄吠え」があります。

 

マンションのような集合住宅だけでなく、住宅街となっている一戸建ても、とかく問題になり、近所迷惑になるのが「無駄吠え」です。都会では、ご近所とのコミュニケーションが不充分で、隣の住民がストレス過多となって、事件に発展しているケースもあります。

 

犬の無駄吠えは、問題になりやすいため、かならずしつけをしたほうがおすすめです。子犬の頃から、しっかりとしつけることが大切ですね(子犬の無駄吠え対策のしつけは後述いたします)。

 

犬の無駄吠えが問題であるとわかっていても、しかし実際のところ、なかなか大変なケースもあったりもします。改めようとして「しつけ」し直そうと試みても、なかなか出来ず、途方に暮れている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

 

実は、犬のしつけの中でも、「無駄吠え」の改めるのは、「一番難しい」といわれています。何故、難しいのかといえば、犬が吠えるのは、本能と関係があるからです。犬が無駄吠えする理由とは、次の通りとなります。

 

たった5秒で無駄吠えが収まった秘密の方法

 

 

犬が無駄吠えする理由

犬は集団で生活する動物です。
群れで生活をします。
これが本来の「犬」の生活様式だったりします。

 

で、犬が「吠える」のは、

  • 普段とは異なることが起きた場合
  • 犬自身の欲求や異変があった場合

のときにリーダーである飼い主や仲間に伝えるために取る行動だったりします。侵入者としてみなしてしまって、リーダーや仲間に伝えようとするわけです。サバイバル本能の表れなんですね。

 

ですので、

◎普段とは異なる事態のとき(人に向かって吠える)

  • 不審な人物
  • 初めて見る人
  • 誰かが来た
  • 過去に犬が嫌がることをした人
  • 怒りっぽい人、情緒不安定な人、ネガテティブな人

◎普段とは異なる事態のとき(他の動物、モノに吠える)

  • 他の動物が来た
  • テレビに出ている犬
  • ドアホーンのチャイム

といったケースで、リーダーや仲間に知らせるために「吠え」ます。
また、

◎犬自身の欲求や異変

  • おなかが空いたとき
  • 遊んで欲しいとき
  • 退屈なとき
  • 運動不足
  • ストレスを感じているとき
  • 病気
  • 理由がはっきりしないとき(壁や空間に何かを感じたとき)

といったケースで、犬自身が感じる違和感を示すために吠えることがあります。「無駄吠え」対策では、「リーダーである飼い主にとって不愉快である」といことを、犬に理解させる必要があります。

 

 

無駄吠えを改めるしつけ方

犬が無駄吠えをする場合の改善の仕方(しつけの仕方)の基本は、次の通りとなります。

犬が無駄吠えをしたなら

  1. 「ダメ!」「いけない!」と叱る
  2. 次に新聞紙やスリッパなどを使って床を「パン!」と大きな音を出して叩く

ということになります。
しかし、状況によって少しやり方も違ってきます。

 

 

ドアホーンのチャイムに向かって吠える場合

マンションのみならず自宅で犬を飼っているときに問題になりやすいのが、ドアホーンやチャイムに向かって吠えるというものです。これを止めさせる「しつけ」のコツは、無駄吠えをしている最中にしつけることになります。

 

しつけの仕方は次の通りとなります。

  1. まず飼い主は家の外に出て、ドアホーンやチャイムを押す
  2. 犬がドアホーンやチャイムに吠えたならば
  3. すぐにドアを開けて、「ダメ!」「いけない!」と叱り
  4. 新聞紙や雑誌、スリッパで床を「パン!」と大きな音を出して叩く
  5. 数日後、もう一度、このしつけトレーニングをして、できているかどうかを確かめる

 

客人に向かって吠える

郵便配達人や宅配便の人や、お客さんに対して、無駄吠えをする場合の対策は次のやり方があります。ただし、これは、犬が尻尾を立てて、相手を侵入者とみなして威嚇から吠えている場合のしつけの仕方になります。

 

客人などに向かって吠えたならば

  1. すかざず「ダメ」「いけない」と「強く」叱る
  2. ドア・ホーンと同じように、新聞紙やスリッパで近くの床を叩くのも効果的

このようになります。
この方法は、犬が「警戒」している場合になります。

 

これとは反対に、喜びや親しみから吠える場合もあります。
ですので、見極めが大切です。
これは「尻尾」を見ればわかりますね。
「喜び、うれしい」ときは、尻尾を振ります。
尻尾を立てているときは、怒っているときですね。
犬の気持ちをくみ取って、どういう状態なのかを理解した上で、しつけをしてくださいね。

 

犬が、喜びのあまりに客人に向かって吠える場合は、

  1. 客人などに向かって吠えたならば、すかざず「ダメ」「いけない」と「やさしく」叱る

とします。
喜びから吠えている場合は、「愛情」「やさしさ」でもって対応することですね。犬は、飼い主の「声」の調子を敏感にかぎ分けます。

 

しかし、上記の方法でも、どうしても無駄吠えが収まらない場合は、他の部屋につれていくようにします。

 

 

アドレナリンが増加した人に吠える

あと「怒りっぽい人、情緒不安定な人、ネガテティブな人」に向かっても吠えやすいところがあります。これは、血液中のアドレナリンが増加した人になります。ストレスを強く受けたり、怒りが出てくると、血液中のアドレナリンが増大しますが、これは汗にも出るようになります。

 

犬にとって、アドレナリン成分のにニオイは、攻撃を仕掛けられると感じ取って、それで吠えるようになるといわれています。

 

こうした場合でも、対策は同じになります。

  1. 「ダメ」「いけない」と叱って、床を叩くようにします。

 

 

どうしても改めることができない場合

あと、上記の方法でも、どうしても改まらない場合、次のようなしつけ方もあります。

 

犬が吠えたときに

  • 大きな音を出す
  • 水鉄砲で水をかける
  • 不快な思いをさせる(電流を流すというのもあるようです・・・)
  • 「低い声」で叱る

犬への体罰に近い方法もありますが、体罰そのものは犬をおびやかしますので、現在では推奨されていませんが、どうしてもという場合に有効なのかもしれませんね。

 

無駄吠えは、犬の性格もありますので、改善のためには根気よく続けていくことが肝要だと思います。

 

 

無駄吠えを改めさせる場合のポイント

無駄吠えを改善する具体的なしつけの仕方は、上記の通りとなります。
あと、ポイントを整理しますと、次の通りになります。

 

無駄吠えは子犬の頃からしつけをする

犬の無駄吠えは、先にも書いたとおりでして、犬公害の筆頭に挙げられる問題の一つです。ですので、きちんとトレーニングをして改善することが必須となります。

 

現実的なことをいいますと、成犬になってからは手間がかかります(できないことはありませんが)。最も良いのは、子犬の時代に、しっかりと「無駄吠えのしつけ」をしておくことですね。子犬の頃は、しつけがしやすくなります。

 

無駄吠えのしつけもそうですが、飼い主との間に、主従関係・信頼関係が出来ていることが大切になります。これは全てのしつけに該当することですね。

 

 

誉めることで無駄吠えをしつける

無駄吠えを直すしつけでは、「褒める」ことも効果があります。「低い声」はその場で無駄吠えを止めさせる対症療法的な方法です。ですが、「誉める」ことは、無駄吠えを抜本的に直す方法になります。

 

また無駄吠えを改善するしつけでは、「褒めるタイミング」がポイントとなってきます。無駄吠えをしている最中に誉めても意味がありません。それどころか「無駄吠えは良いこと」と犬は理解して、ますます激しく吠え続けます。

 

無駄吠えを直すために「誉める」タイミングは、無駄吠えを止めたときです。低い声で一喝して止めさせた後、すかさず誉めてあげることです。このタイミングが大切です。

 

犬のしつけでは、「いいことをしたときに褒める」だけでなく、「悪いことを止めたときにも褒める」ことが肝要です。また、いつもだったら無駄吠えするところを吠えなければ、吠えなかったことに対しても褒めることもいいですね。

 

 

「低い声」で言う

無駄吠えを止めさせるために、叱りつける際、ダラダラ怒り続けるのはよくありません。低い声で短めに、キッパリと怒るのがポイントです。

 

犬の無駄吠えを静止させるためには、低い声が効果があります。なぜなら、犬の群れのリーダーは、子犬に「静かにしろ」と命令するとき、「低い声」で唸るからなんですね。

 

「低い声」は犬を制御する際、大変効果があります。
命令に従わせる効果があります。

 

反対に、ガミガミ怒ったり、甲高い声は、効果がありません。
むしろ、犬を興奮させることがあります。

 

大声で10回怒鳴ってガミガミいうよりも、低い声で短く1度叱った方が効果があります。無駄吠えに限らず、犬の問題行動を直すためには、「低い声」で命令するのが効果的になります。

 

 

やってはいけないこと

あと、やってはいけないことがあります。
それは

  • 犬がさんざん吠えてから叱る(犬は理解できなくなるといいます)
  •  ※室外犬の場合は、吠えると飼い主が来ると勘違いします。

  • 中途半端に叱る(飼い主に遊んでもらっていると勘違いする)
  • 吠えるときに号令をかける
  • 吠えたときに名前を呼ぶ

これらのことになるといわれています。
上記の対応をすると、犬は飼い主の気を引きつける行動として理解してしまうようになるといいます。くれぐれも気をつけたいですね。

 

犬の無駄吠え、吠え癖は、改善するのが難しいといわれています。どうしても手に負えないときは、プロの方法がおすすめになりますね。

 


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